アーケード基盤 TypeX2ハッキングについて

BlazBlue がハッキングされたという情報が出て、
大騒ぎになっているようですね。


TAITO Type-X は、確かにシステムとしては非常にセキュリティが高いと思うのですが、
その上に載るソフトがいけてないので、
そこの仕組みさえ抑えれば、素人でも簡単に中のデータを覗くことができます。
(もちろん上に載るソフトがいけてる場合は不可だと思いますが、
そういうソフトはまだ見たことがありません。
とはいえ、今後はそういう対策が必須になると思われるので、
何がいけてないのか、一応ここに記しておきます)


Type-X は、あくまで
「ゲームプログラムのデータを、覗けない形でパッキングする」
ことと、
「ゲームプレイ中のみ、そのデータをアンパックして、使用可能にする」
こと、および
「システムの電源断時に、アンパックしたデータは破棄する」
ということのみを担保しているシステムです。


そして、アンパックされている間、
中のファイルは、普通にWindowsファイルシステムの1ファイルとして
見える状態になってしまうのです。
ですので、上に載るゲームは
データがアンパックされているときに
データを覗かれないように工夫しないといけません。
(そしてここが、ハッカーの付け入るスキです)

データさえ吸い出せれば、他のWindowsXP互換OSで、
起動は問題なく出来るでしょう
(グラフィック周りについては色々細かい機種依存はありますが)。


そして最後の砦となるのが入出力デバイスなのですが
(多くのTypeXのゲームは、新JAMMA形式のコンパネが接続されていなければ
I/Oエラーを表示します)
そこはデバイスレベルでごまかすことさえ出来れば
簡単にハッキングすることは可能です。



とはいえ、今回のハッキングを公表した人達って、
訴訟とかされたらどうするんですかね。